是枝裕和監督にインタビュー 綾瀬はるか・大悟(千鳥)W主演! 29日公開『箱の中の羊』 広島でも撮影 (2026/05/28 19:00)

おすすめの映画を紹介する『シネマカフェ』。
今回は広島でも重要なシーンの撮影が行われた是枝裕和監督の最新作、『箱の中の羊』です。

カンヌ国際映画祭で沿道に集まった映画ファンに手を振って答える是枝裕和監督。
自身が脚本・監督を務めた映画『箱の中の羊』を出品しました。

【是枝裕和監督】
「この作品にとってもあの場所でワールドプレミアできることは本当に幸せなことなので。緊張はしますけれども、お披露目の場所としては最高の場所。そこにスタッフとキャストと行けるのは、最高のご褒美なので」この映画は広島出身の俳優綾瀬はるかさんとお笑いコンビ『千鳥』の大悟さんが主演を務め、幼い息子を亡くした夫婦を演じています。
テクノロジーの進歩によって生まれる少し先の未来の新しい家族のかたちが描かれています。
『そして父になる』『万引き家族』などで数々の栄誉ある賞を受賞してきた是枝裕和監督に最新作に込めた思いを聞きました。

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「子供を亡くした夫婦が息子とそっくりのヒューマノイド、ロボットを家族に迎えるというお話ですけれども、着想はどこから得られたんでしょうか?」
「着想はですね、2年ほど前に中国で死者を蘇らせるビジネスが生成AIによって今人気っていう記事を読んで。『あっ、そういう時代に入ったな』と思って、これは生成AIの進歩のスピードを考えたときに、これはもう『そう遠くない未来に、ただいまって肉体を伴って帰ってくるところまで行くのかな』という想像が働いたんですよね。実際に中国に行ったときに、その記事になった元の会社の社長さんに会うことができて。簡単な音声データと画像データで、携帯の画面上にこうやって出てきて。で、普通に会話ができて。かつてした会話ではなくて新しく会話を積み重ねていけるというのを見せられたときに『これはたぶん、需要は広がるだろう』ただ危険だなと思って。その両面あるなと思ったので、ちょっと掘ってみようかなと思いました」

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「主演の夫婦で広島出身の綾瀬はるかさんを起用していますが、どういう訳で選ばれたんですか」
「『海街ダイアリー』という映画で初めてご一緒しまして、終わった後に『また何か一緒にやりましょうね』って話を会うたびにしていたので。もう10年経っちゃいましたけども、満を持してというか。母親役をちょっと書いてみようかなと思って、彼女にあてて書きました。初行の脚本でも、母親とぶつかったり、旦那と喧嘩になった時には方言が出るというのは設定として書いていたので。現場では常に大らかで、綾瀬さんは。こんなに一緒にいて心地いい役者さんもいないなというぐらい」

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「主演の夫婦で広島出身の綾瀬はるかさんを起用していますが、どういう訳で選ばれたんですか」
「『海街ダイアリー』という映画で初めてご一緒しまして、終わった後に『また何か一緒にやりましょうね』って話を会うたびにしていたので。もう10年経っちゃいましたけども、満を持してというか。母親役をちょっと書いてみようかなと思って、彼女にあてて書きました。初行の脚本でも、母親とぶつかったり、旦那と喧嘩になった時には方言が出るというのは設定として書いていたので。現場では常に大らかで、綾瀬さんは。こんなに一緒にいて心地いい役者さんもいないなというぐらい」
「そしてこの夫婦が、お隣の岡山県の出身の千鳥の大吾さん。夫婦役というのは、どう決まったとかというのはあるんですか?」
「僕が名前を出しました、大吾さんは。テレビのバラエティを拝見していて、とても人間味がある昭和な感じがすごく好きで。『今あんまり、こういう顔をした人、役者でいないよな』と思ったのがまず最初で。芸人さんの中には、役者としてすごくセンスのいい方、時々いると思うんですけど、多分そのタイプだと思ったので。綾瀬さんと並んだ時に一見バランスが悪いけども、きっと夫婦に見えるなと思ってオファーしました」
「まさに何かこう最初は意外性といいますか、そういうイメージを持ちましたけれど。現場でもだんだんまた夫婦として出来上がっていく空気感というものも?」
「そうですね。最初の本読みとかはだいぶ、僕もですけど。みんな硬かったんですけど。最後はねもう本当に、待ってる時間でも家族にしか見えませんでしたから。3人は」

親子3人、森の中で見上げる映画のポスターにもなっているこの場面は、実は、広島県内で撮影。
庄原市にある熊野の大トチです。

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「重要なシーンが広島で撮影されていたんですね」
「そうですね、ここ、広島率高いですね」
「私もちょっと知らなかったんですけど、どうしてそこを選ばれたんですか?」
「それは物語の最後に森を出したいなと思っていて。ちょっといろんな意味合いを込めた単純に緑が綺麗で美しいというだけではない、色々な象徴としての森を出したかったので。その中心に大きな木が欲しいなと思ったんですよね。それで例えば、白神山地とか屋久島とか。富士山の樹海とかも考えて調査をした中で見つかりました」

熊野の大トチでの撮影はちょっとしたハプニングがあったそうなんです。

「1日撮影して、中1日空いて。もう1回行ってるんですけど、この中1日の間にちょっと雨が降ったらしく。2度目に行った時にそれまで全くなかったのにキノコが生えていて。めちゃめちゃ!木がキノコに覆われてたんですよ」
「えー!」
「で…『どうしましょう?』って言われて。つながらなくて1日目と。だけど、そのキノコがすごく良くて。木と菌類が共存している感じと、ある種の不気味さもあってですね。そのキノコをいかして、もう一回全部取ろうかっていう…」
「はー!じゃあ撮り直しにもなって、大変だったと思いますけど。それでもそちらの方が…」
「そこでキノコ撮れたので、逆算して戻ってから。キノコにまつわるセリフを加えて書き直しました」
「そういうことがあったんですね」
「はい」

是枝監督は、登場人物の日常の些細な行動や風景、カメラワークといった映像表現の中に、作品を見た人へのメッセージをちりばめることが多く、私、衣笠、映画のタイトルにも何か意図があるのではと感じていました。

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「このタイトルの文字。『箱の中の羊』の2つ目の“の”だけフォントが違うなと思いまして。これはどういった思いを込められたんですか?」
「これはタイトルのデザイナーが考えてくれた…ので。聞いてみないと分からないですね」
「でもこれを見られた時には?」
「いいなと思いました」
「どういうイメージでいいなと思われたんですか?」
「どういうイメージで『いい』と思ったか…えー、難しいな」
「ちょっと勝手にヒューマノイドとかのところが同じ字体だったりするので、硬い部分なのか?」
「あ、これとね?これとこれがつながっている…」
「とか…何か勝手に想像していたんですけれども」
「そうかもしれませんね」

【是枝裕和監督・衣笠アナ】
「改めてですけれども、広島の皆さんにメッセージをいただきたいんですけれども」
「TSSライクをご覧の皆さん、映画監督の是枝裕和です。僕の最新作『箱の中の羊』綾瀬はるかさんと千鳥の大悟さん主演で完成しました。ぜひ劇場でご覧ください」
是枝裕和監督の最新作、映画『箱の中の羊』はあすから全国の映画館で上映されます。 *************************************
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