綾瀬はるか×大悟が夫婦役で共演『箱の中の羊』ヒューマノイドを笑顔で受け入れる妻と戸惑う夫の対比本編映像【2026年5月29日公開】
是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』の本編映像が初公開された。主演を務めるのは綾瀬はるかと、お笑いコンビ千鳥の大悟。子どもを亡くした夫婦が、“息子の姿をしたヒューマノイド”を迎え入れる物語が描かれる。
本作は、『万引き家族』以来、是枝監督にとって8年ぶりとなる日本映画オリジナル脚本作品。これまで『そして父になる』『怪物』『ベイビー・ブローカー』などで“家族”を描き続けてきた是枝監督が、今回は“少し先の未来”を舞台に、新たな家族の形を問いかける。
綾瀬が演じるのは、建築家の甲本音々。大悟は、工務店の二代目社長・甲本健介を演じる。二人の亡き息子・翔、そしてその姿をしたヒューマノイド役には、200人以上のオーディションを勝ち抜いた桒木里夢が抜てきされた。
今回公開された本編映像では、ヒューマノイドの翔が甲本家へやって来る場面が映し出される。
音々(綾瀬)は、車から降りてきた翔に「おかえり、翔」と優しく声をかけ、うれしそうに家へ迎え入れる。一方、健介(大悟)は、どこか複雑な表情を浮かべながら、その様子を見つめる。
音々が取扱説明書を開き、GPS機能や知能レベルの設定を確認する中、「たくさん話しかけることで成長する」と説明を受けた健介は、「たまごっちやん」とぽつり。さらに、充電や電源の説明を聞きながら、「ルンバやん」とつぶやき、野球の試合へ向かうと言ってその場を離れてしまう。
一見すると軽妙なやり取りにも見えるが、大悟ならではの間とニュアンスが、息子を失った夫婦それぞれの“喪失の深さ”を際立たせている。
是枝監督は、綾瀬と大悟について、「これまで是枝作品で組んだことのない、新しい夫婦像を作りたかった」とコメント。特に後半の夫婦喧嘩シーンについて、「珍しく10テイクほど撮った」と明かしている。
「一人のトーンが変わると、相手も変わっていく。どの程度感情をぶつけ合うか、毎回違っていた」と振り返り、「喧嘩のシーンで初めて二人が向き合うよう、それまでは座り方も含め、なるべく向き合わないよう演出していた」と演出意図も語った。
綾瀬の繊細な感情表現と、大悟の飾らないリアリティある芝居が交差することで、少しずつすれ違っていく夫婦の距離感が丁寧に浮かび上がっていく。
血のつながりや“家族の形”に問いを投げかけ続けてきた是枝作品。その最新作『箱の中の羊』でも、喪失を抱えた人間たちが、他者とどう向き合い、関係を結び直していくのかが静かに描かれる。
笑いと切なさが同居する、綾瀬はるか×大悟という意外な組み合わせ。是枝監督が描く“未来の家族”に注目が集まりそうだ。
■STORY
息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。
そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。
監督・脚本・編集:是枝裕和
主演:綾瀬はるか、大悟(千鳥)
桒木里夢 清野菜名 寛一郎
柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩
余貴美子 田中泯
製作:フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.
製作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝・ギャガ
(C)2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro
公式サイト:gaga.ne.jp/hakononakanohitsuji
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